祐一達勇者御一行は四天王、火の獣デリウムを倒すべくグルグ火山に向かうことになったのだが。

祐一「まあ、あれだ」

香里「ん、どうかしたの?」

祐一「…グルグ火山ってどこだ?」

場所がわかっていない勇者祐一であった。



気まぐれは風と共に…

第五話:グルグ火山






香里「はぁ…。相沢君、目悪い?」

祐一「いや、そんなことは全くもってないが」

香里「じゃあ、今向かってる方向にあるマグマが激しく流れ出してる火山は見えるでしょ?」

祐一「ああ、やっぱりアレだったのか。ワザとらしすぎてフェイクじゃないかと思ってた」

香里「…まあ確かにあからさま過ぎるけどね」

天野「RPGの世界なんてのは都合よくできてるものです。気にせず行きましょう」

佐祐理「ですね〜」







祐一「予想はしてたが熱いな」

まだ山の麓にも着いていないというのに50度はあるだろうか。

天野「これでも氷宝剣のもつ力によって多少は軽減されてるんですよ」

祐一「そうだったのか」



山の麓まで来たが今のところ敵は出ていない。

これからボスダンジョンに向かおうって時に敵が少ないのは好都合である。

なるべくボスまでに力を残しておかなければならないからだ。

天野「…ふむ」

祐一「どうした天野?」

天野「変ですね」

祐一「何が?」

天野「これだけ敵の本拠地に近づいてきたのです。向こうが気付いていないはずはないと思うのですが」

香里「確かに、そうね。街の中でも出たモンスターがここまで一匹も出ていないのは怪しいわ」

天野「罠があるかもしれません。慎重に行きましょう」

祐一「おう」



それから約1時間。

しかも女三人は山登りに飽きたのか楽しそうにトークしている。

佐祐理「やっぱりあそこの紅茶は絶品ですよね〜」

天野「佐祐理さんもそう思いますか」

香里「あそこは店長が本場イギリスで学んできたらしいですよ」

最初は慎重にとか言っていた天野まで女子高生会話に花を咲かせている。

あきらかに疎外感を感じるのは気のせいではないだろう。

三人はトークに夢中で気付いていないが、もう結構な距離を上っている。

頂上も近い。



祐一「おっ」

今までのゴツゴツとした山道とは違った開けた平坦な広場に出た。

祐一「なんだ、ここは…」

ゴォオオオ!

何かが上空から落ちてくる音がする。

香里「相沢君危ない、ダッシュしてっ!」

ズドーーン!!

巨大な炎の玉が広場の入り口付近、さっきまで俺達が立っていた場所に落ちる。

祐一「くっ」

俺達は広場の中央付近で体制を立て直した。

祐一「誰だ!?」

???「フフフ。よく来た勇者達よ」

真っ赤なマントに身を包んだ魔術師のようなモンスターが入り口とは逆の方向より現れる。

ガルム「我が名はガルム。デリウム様に仕えるものだ」

バッ

ゴゴゴゴ

ガルムが手を斜めに上げると広場を囲むように大量のモンスターが現れる。

祐一「なっ」

香里「しまったわ…」

天野「罠があるかもしれないとわかっていて、まんまと引っかかってしまうとは…不覚です」

そりゃあんたらがペチャクチャ喋ってるからだよ!

佐祐理「この数は少しマズイですね〜」

敵の数はざっと見て100。

少しじゃなくてかなりヤバイですよ佐祐理さん。

佐祐理「みなさん。広範囲の魔法を唱えて一掃したいのですが詠唱の時間稼いでくれますか?」

祐一「その手があったか。OK、佐祐理さん」

ガルム「そうはさせませんよ…」

ガルムが手を天にかざす。

すると地面に網目の影が…。

祐一「しまった、上か!!」

上空から網が降ってきて、それに捕まる。

ガルム「ふふふ。それは特殊な網。捕まった奴の力を吸い取るのだよ」

祐一「くそっ」

剣で切ろうとしたが全くダメだ。

それに力も入らない。

佐祐理「ふえ。これでは魔法が唱えられません」

香里「マズイわね」

ガルム「これで貴様達に勝機はない。いけ皆の衆!!」

グォオオオオ!!

取り囲んでいたモンスターが一斉に迫ってくる。

万事休すか…。

???「ちょっと待った〜!!」

ズォオオオオオン!

その謎の声とともに俺達の周りに炎が取り囲み壁のような感じになる。

それによりモンスター達は一瞬ひるみ、足を止める。

???「ちょっと熱いけど我慢しなさい…妖・炎・舞〜〜!!」

そして放たれた炎は俺達の捕まっている網を燃やす。

???「ふっふー。祐一もバカねぇ。簡単に捕まっちゃって」

祐一「あちちちっ…っと。誰だお前は」

???「ふん。助けてもらったのに偉そうな態度ね」

炎の壁が消えかかり、揺らめく大気の先にいた人物とは。

祐一「お前は…真琴!!」





名前
祐一
香里
天野
佐祐理
レベル
職業
勇者
モンク
戦士
白魔道師
武器
鋼の剣
カイザーナックル
ミスリルソード
魔道師の杖
鋼の鎧
チャイナドレス
ミスリルメイル
白のローブ
装飾品
氷宝剣
絆という名のペンダント
中切り
美坂流格闘術
水瀬流気功術
天野流剣術
まじかるサンダー
ブリザード

つづく。



[後書き(っぽい物)]


g「ってなわけで、意外とかっこよくマコピー登場」

あゆ「いいなぁ。ボクもかっこよく登場したいよ」

g「ああ、大丈夫。それはない」

あゆ「えー、ひどいよー」

g「いいじゃないかここで毎回出番あるんだし」

あゆ「こんなの出番じゃない!」

g「こんなの言うな! まああれだ、非常に毎回不定期で申し訳ないですが」

あゆ「次回も」

g・あゆ「お楽しみに〜」



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